ソロー浮かぶホテル・ニューハンプシャー

ホテル・ニューハンプシャー〈上〉 (新潮文庫)

ホテル・ニューハンプシャー〈上〉 (新潮文庫)

これもちあきんぼからのおすすめ。
すごく良かった!!
これがあるから本を読むのやめられない・・・ね。
自分の何かに触れる作品に出逢う喜び・昂揚。

全てではないけれど、
悲しみの中にも、くすって笑わされるような
そんな作品がスキなのかもしれない。
春樹さんしかり、サリンジャーしかり、マルケスしかり。
このアーヴィングもそう。
ソローとエッグのシーン(というかソローが出てくると無条件でだけど)など、
そこはかとなく悲しく、またおかしみがある。すきだなぁ。

もうあまりにも内容が盛り沢山すぎて、
何を言っていいかわからないけれど、
私のように、愛する人に自己をすごく投影してしまう人間としては
ラニーとジョンの愛は、憧れを感じてしまうし、
またまたテーマになっているレイプには
女性として深く考え込んでしまう。