ガープの世界

北海道の戦利品 読了。

ガープの世界〈上・下〉 (1983年)

ガープの世界〈上・下〉 (1983年)

やっぱりすごく面白い。
小説や物語に関する好みって誰でもあるんだろうけど・・・
自分ではセクシャリティというのがひとつのキーワードなのかなって思ってた。
中学生で三島由紀夫に出会ってからずっと。
もちろん、それは否定できないひとつの偏りだろうけど
アーヴィングを読んでいて、ふと思う。
同じテーマをしつこくえんえんと描き続ける作品に愛情を感じるんだと。

デュラス
春樹さん
アーヴィング

もっとも偏執的なのはデュラスだと感じるけど
アーヴィング負けてないなぁ・・・

くま
ウィーン
ホテル
レイプ
舌切りや去勢
身体の鍛錬
暴力
そして貫かれるいわゆるマイノリティな人々に対する深い愛情

男性の作家がここまでレイプという暴力に対して憤りを持っていることに
単純に感動する。