苦くも 逃れられぬ

グロテスク

グロテスク

桐野夏生さんの本はワタシにとって
ニガイ・・。
この本もそう、苦しくて息も絶え絶えになるけれど読むのやめられない。
ニュースで東電OL殺人事件の新しい展開があったので
再読してみた8年後もやはり苦い。

誰か声をかけて。あたしを誘ってください。お願いだから、あたしに優しい言葉をかけてください。
綺麗だって言って。可愛いって言って。

自分を愛してくれるヒト
必要としてくれるヒト
自分が独りで立てる人間でなければ
そして自分が相手を真に愛さなければ
それはただの無いものねだりの一人相撲なんだな。
誰か っていうとこが
かなしいな。
誰かっていうのは、やっぱないよ。

雨の塔 (集英社文庫)

雨の塔 (集英社文庫)

透明感ある美しさ感じさせるおはなし。
みずみずしく 塔の中の少女たちの
情景が目に浮かぶ。

ラストがやや不満かな。。。