ニキの屈辱

ニキの屈辱

ニキの屈辱

ニキ、おかしいね。
可愛い。

ナオコーラさんのインタビューで
小説には社会性がある。
小説家は男女のことなどに関して、新しい価値観を提示していく、という役割を
社会の中で担っています。
でも小説は社会的に主張がある人が作るものではありません。
小説にメッセージを込めるということではないんです。
主義主張をするのではなく、感覚としての新しい価値観を読者に提示したい。
論文的に言ったら、私は何も書いていないと思う。
私の小説には殺人も大恋愛も出てこないし。
ただ、研ぎ澄ました一行と、全体を流れる大きなウネリを出したいです。
何も書いていないものを発表しているということに、意味が生まれると信じて、
本づくりをしていきたいです。

を読む。

うん、わかる。私は論理的思考に乏しく
感覚でしか、物語を読めない。
だからこういうウネリ感じたくて本を手に取るんだと思う。
ウネリに感応し、震え、慄き、少しでも心の余白みたいなもん、できたら嬉しい。