これがベストセラー?!恐るべし南米 百年の孤独

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

ついに読みました・・・。
あぁ、読了後のこの余韻をどう表現したらよいやら。暫し途方に暮れてみたりします。
以前に一度挫折して、南米文学あかんかなぁなんて、うじうじしてたんですが。
再度
十二の遍歴の物語 (新潮・現代世界の文学)

十二の遍歴の物語 (新潮・現代世界の文学)

コレに挑戦し、意外に読みやすい!というかかなり好き!
と感じたので大作に果敢に挑んでみたワケです。
ちなみに
この「十二の遍歴の物語」では

  • 悦楽のマリア
  • 雪の上に落ちたお前の血の跡
  • 聖女

がスキです。
不条理で救いがないような世界
淡々と描写されるが 濃く立ち込める濃密な空気
ヨーロッパが舞台であっても、この息も苦しく感じるようなディープさは
やはり南米の作家だからでしょうか

んで、「百年の孤独
もう要約はほぼ無意味なので散文的に感想を。
最初はなんとなく旧約聖書みたい・・・。
登場人物が名前ごちゃごちゃになる・・・。てか、同じ名前多すぎ。17人のアウレリャノとかややウケる・・!
桜庭一樹さんの「赤朽葉家の伝説」はコレだなー。
ウルスラとかまさに万葉!)
これは女性の物語だな!(男性は逆に思うのかしら?)
なんか混沌としてて頭でまとまらないなー。

決してスキではない、いやむしろ嫌なんだけど
気になって仕方ない人物は
アマランタ( ホセ・アルカディオ・ブエンディアとウルスラ・イグアランの間の長女)。
ミステリアス・・・、単純なワタシには理解できない心の闇 
多くの登場人物が直情的に感じられるけどアマランタは違う。
憎み、呪い、嫉妬し、愛す。
そして恐れ、苦しむ。 
理解するのは難しいけれどアマランタは己の中の悪を認識し、
それと対峙しているような気がしました。
そこはひどく好感が持てるのです。
とにかく誰の心情も詳しく描写されないからわかんないんだけどさー。
しかし、アマランタが一番愛したのは 自己とレベーカではないかしらん。

おまけに焼酎の百年の孤独 飲んでみたいす・・。